スーパーの女

 故 伊丹十三監督作品の中でも好きだった映画「スーパーの女」。

 スーパー大好き主婦(宮本信子)が、幼馴染(津川雅彦)の経営するダメスーパーマーケットを

 立て直していく、というストーリー。

 忘れられない場面があります。たくさんの課題を抱える中で、主人公はあることに気づきます。

 このスーパーで働くパートスタッフは、だれもこの店で食材を買わない。

 なぜなら店の舞台裏を知っているだけに、大切な家族が口にする食材を買うことができないのです。

 数々の難題を乗り越え、孤軍奮闘を繰り返し、少しずつよくなっていくスーパー。

 最後に、パートスタッフが食材を買う姿を目にした時、主人公はやっとこのスーパーが

 立ち直ったと思うのです。

 CSとESは共存するのか、はたまた優先はどちらか、という議論にめぐりあうことがよくあります。

 CS、ESの解釈はそれぞれにあると思いますが

 会社の舞台裏を知っている社員が会社のサービスを評価して初めて、顧客評価が受けれるのではないかと

 思います。

 今日の説明会で「入社する前と入社した後のギャップはなんでしたか?」という質問がありました。

 パネルディスカッションに登壇していた2名のスタッフが「ギャップ・・・ありませんね。」と自然に答えていた姿が

 嬉しかったです。

 課題は、まだまだありますが、お客様との出会いや仕事を通じ

 一人ひとりが自己成長する会社にしたい、と心を新にしました。