「 立志照隅(りっししょうぐう)」
人間が志を立てるということは、いわばローソクに火を点ずるようなものです。
ローソクは、火を点けられて初めて光を放つものです。
同様にまた人間は、その志を立てて初めてその人の真価が現れるのです。
志を立てない人間というものは、いかに才能のある人でも
結局は酔生夢死(すいせいむし※)の徒にすぎない
※【酔生夢死】《「程子語録」から》酒に酔ったような
また夢を見ているような心地で
なすところもなくぼんやりと一生を終わること。
「自分の体を自分のものと思っているが、自分で作ったものなど一つもない。
体も心も全部、天地宇宙から借り受けたもので、時間がきたら返さなくてはならない。
天地から借りている、この自分という場をまず照らさないと
周りなんか照らせない。一隅を照らすとは自分自身を照らすことだ」
自分という場を照らす。それがそのまま周囲を照らす光になる。
(月刊 致知2011年2月号より抜粋)
<今日の花>
・バラ(サナー)
・ベラドンナ(白)